SOCIAL SECURITY / 社会保障

人類は火を使うことを覚え、身の安全、日々の暮らしを向上させてきました。産業革命以降、動力を得るために大量の化学燃料を燃やし続け、大気中の温室効果ガスを増大させ、現代に至っています。上のIPCCの第四次報告では、現在起きている温暖化は人類のこういった活動によることが、科学的データによりほぼ間違いがないとされています。皮肉なことに人類は生活向上のために行ってきたことが、逆に自分の棲家を脅かす結果になっています。
温暖化による気候変動は、都市部のゲリラ豪雨、巨大台風の多発などや、生物の生態系にも影響して、農作物の育成不順、マラリアなどの疾病の増加など様々な影響が取りだたされています。私が視察した南太平洋のツバルでは海面上昇により住環境を失い始めています。地球温暖化は食料や資源の争奪戦を想像させ、08年のノーベル平和賞はいずれも環境に関する方々(アル・ゴア元アメリカ副大統領、IPCC)に授与されました。
ポスト京都議定書、G8洞爺湖サミットに関する国際交渉では、アメリカ、中国、インドなどCO2排出量の多い国をいかに巻き込みながら、どこの国も漏れ(カーボンリゲージ)なく参加するルール作りが課題になりました。写真のポスト京都議定書の枠組みを話し合うパリ会議では先進国と発展途上国との間で激しい交渉が行われました。日本は長期目標として世界全体の温室効果ガスを2050年までに半減させることを主導しています。
低酸素社会の構造には、単に我慢を強いるのではなく、インセンティブと経済的な仕組みが重要です。排出する温室効果ガスに価格をつけることで、企業や個人が取引をできるようになり、積極的に風力、太陽光などの再生可能エネルギーを導入していくことになります。またエコポイントの導入、エコカー減税、太陽光パネル設置への補助金など様々な施策を引き続き行なっていきます。
日本には低酸素社会や省エネルギーを可能にする地球にやさしい技術がたくさんあります。2012年までの京都議定書における約束期間に温室効果ガス削減目標を達成するとともに、超薄型テレビ、省エネ冷蔵庫、燃費効率の良い車、大容量太陽光パネルなど世界からアドバンテージを持つ環境技術を世界市場に向けて売り込み、再び世界に冠たる経済大国にします。